夢路行かば
霜降りて
彼方 灯りし雪明かり


遠く 鹿[か]の鳴く声聞かば
灰の空へ沈む 陽影[ひかげ]


夢に眠りしその先で
涙もて見るのは 彼[か]の御方の骸[むくろ]


声に出すことも叶はずに
ただ『世界』の蝕まれしを知る


涙もて見るのは御方[おんかた]の
遥か遠きし 曇りなき笑顔


風にさすらう砂の地で
ただ思い 涙遊ばす





補足。
シセンの気持ちを詠んだものです。




TOP   CLOSE   HITOHIRA