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んでも、放送事故かもしれないし。
思って南は春巻を口に放り込んだ。その瞬間。
「東都ッ !! 放送室に<遮断者[しゃだんしゃ]>が出たらしい」
廊下の開いた窓から大きな声で呼ばれ、南は春巻を上手く飲み込めなくてむせた。
涙目で見ると、そこに立っていたのは悪霊退治部[ゴーストバスターズ・クラブ]の副部長、 芦澤 透[あしざわ とおる]。
「行くぞ !!」
言うだけ言って、向こうへ立ち去る。
「ちょっ !? 待ちなさいよね」
<遮断者>が出たならば、南も行かなければならない。 ほこりがかぶらないように弁当に蓋[ふた]をして、芦澤の後を追った。