あとがき…らしきもの。

 あるTV番組で、ゲストの小説家の方々に短いVTRを見せ、 「この続きを書いて下さい」というような出題がなされていました。
 鉄橋を渡る電車。
 ゆられる1人の女性。
 手には、1輪の花。
 女性が駅に降り立った所でVTRは切れました。
 小説家さん方は、それぞれ個性的な一場面の『続き』を考えられていました。
 けれど、そのどれもに、私は「違うなァ」と思ったのです。
 なので、それに雪山が勝手に挑戦したのが今回の物語[おはなし]です。

 改めまして、こんにちは。
 現代モノ不思議話「かみさまの手のうえ」をお届け致します。
 小説あとがきは、ずいぶんお久しぶりな感じですね。
 この話のプロローグを書いたのは、2003年5月。
 物語の重要な断片[かけら]が『視[み]えた』のは、2004年9月。
 内容を知るまでに1年と少しかかってますが、 書き上げるまでに更に年月がかかってしまいました(苦笑)。
 「1」を書き始めたのが2005年12月。そこからぱたりと止まっていて、 その次に筆が入ったのが2007年3月。
 「mechanical doll 2 〜 replica」とか「猫路。[ねこみち]」とか「おかしな夜」とかと一緒に、 少しずつ少しずつ書かれていたのが今回の物語です。(機械人形2とか猫路。 とかは書き上げるのはまだまだ先ですが/苦笑)
 これだけ遅いのは、2005〜2007年までは雪山が大殺界だったらしいので、 その影響も出てるかもですね(苦笑)。

 では、今回もお付き合いありがとうございました。
 全てが決められた道を進んでいるような、不思議な雰囲気とあの溶ける感じに触れて頂けれは幸いです。
 どうか読んで頂けた皆様に幸がありますように。
 それでは、またお会いできる事を祈って。

2008.8



後日談。
 かみさまの力で保たれていた家だから、さとりと奏さんが実家に帰った頃には、 きっとあの家は風化してなくなっている…ような気がします。





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