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確かめたい気もしないでもないけれど、問題をやりかけのままにしておくのは気持ちが悪い。
少し迷った後、南は問題集を解くことにした。
そうするうちに音は止み、登校してきたクラスメイトとしゃべっているうちに、 音の事はすっかり忘れてしまっていた。
午前中の授業を無難[ぶなん]にやりすごしてお昼休み。
放送部のDJトークを聞き流しながらお弁当を食べていた南は、 好物の春雨[ハルサメ]と筍[たけのこ]の春巻[はるまき]へと箸[はし]をのばした。
『次はこの… !! うわっ、何 !? …ブツッ。』
突然スピーカーからの音声状態が悪くなったかと思うと、慌てたような声と共に放送が途絶えてしまった。
「? 何かあったのかしらね?」
→ 放送室まで行く。
→ 春巻さんがッ。とりあえずお弁当を食べ続ける。