「複支路」へ戻る→

マ ヨ イ ミ チ



「あらあら。迷いの森へようこそ」
 現れたのは、不思議な透明感を持つ少女だった。
「『複支路』へと戻られるつもりだったのでしょう? ここから『複支路』へと戻れるわ。 この物語のスタート地点に戻るならここね」
 くすくす笑って、彼女は道を示した。
「わたし? わたしは硝子[チェシャ]。<道を示すもの>にして<惑わす者>よ」
 告げて優雅に礼をする。
「ねぇ。貴方の結果、満足だった? 『あの時こうしていれば』って後悔はない?」
 にこりと笑んだまま、彼女は告げる。
「もし後悔しているなら、BACKで戻るよりも、泉に飛び込んでみればいいわ。…ただし、 何処[どこ]に出るかはわたしにもわからないけれど。ひょっとしたら面白い所へと出るかもね」
 くすくすと楽しげに笑う。
「さぁ、どうする? 迷い人さん」



いや、普通に戻りたいんで。

泉に飛び込んでみる。

























このページのトップへ   複支路へ



キャラクター紹介を見てみる?